
英語のオンライン会議は、対面よりも聞き取りにくく、発言のタイミングもつかみにくいものです。この記事では、会議の流れに沿って実際によく使う30フレーズを、音声と発音のポイント付きで紹介します。
「You're on mute.」と言われて、一瞬何のことかわからなかった。意見はあるのに、割り込むタイミングを逃した。英語のオンライン会議で、そんな経験をした人は多いはずです。
原因は単語力よりも、決まり文句を「音」で知らないことにあります。会議でよく使うフレーズは数が限られていますが、速く、つながって発音されるため、文字で知っていても聞き取れないのです。
そこで本記事では、接続トラブルから会議の終了までを8つの場面に分け、各場面に短い会議の音声を用意しました。日本人がやりがちな不自然な言い方と、自然な言い方の対比も載せています。
フレーズを覚えたら、口に出す練習が欠かせません。Corodomoのスピーキング練習では、AI(CoroAI)を相手に、仕事の場面を想定した会話練習ができます。
オンライン会議では音質が落ち、表情や身ぶりも伝わりにくくなります。そのため、聞き取りも発言も対面より難しく感じます。だからこそ、よく出るフレーズを先に耳に入れておくことが効果的です。
各セクションは、会議の音声、スクリプト、フレーズ表、発音のポイント、やりがちな言い方との対比、の順に並んでいます。まずはスクリプトを見ずに音声を聞き、どこまで聞き取れるか試してください。
発音のポイントでは、強く読む語(強勢)と、単語どうしのつながり(リンキング)を中心に説明します。カタカナは音の目安なので、必ず音声で確かめてください。
オンライン会議ならではの場面です。ミュートの解除忘れや画面共有の確認は、ほぼ毎回のように起こります。ここでつまずくと、会議の最初から焦ってしまいます。
逆に、ここをスムーズに言えると「英語の会議に慣れている人」という印象になります。短いフレーズばかりなので、まず最初に覚えましょう。
A: Hi Ken, I think you're on mute.
(ケンさん、ミュートになっていると思いますよ。)
B: Oh, sorry about that. Can you hear me now?
(あ、すみません。今は聞こえますか。)
A: Yes, loud and clear.
(はい、はっきり聞こえます。)
B: Great. Can you see my screen?
(よかった。画面は見えていますか。)
A: Yes, I can. But you're breaking up a little.
(はい、見えます。でも少し音声が途切れていますね。)
B: My connection is a bit unstable, so I'll turn off my camera.
(回線が少し不安定なので、カメラをオフにします。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | You're on mute. | ミュートになっていますよ |
| 2 | Can you hear me now? | 今は聞こえますか |
| 3 | Can you see my screen? | 画面は見えていますか |
| 4 | You're breaking up a little. | 少し音声が途切れています |
| 5 | My connection is a bit unstable, so I'll turn off my camera. | 回線が少し不安定なので、カメラをオフにします |
| やりがちな言い方 | 自然な言い方 | 理由 |
|---|---|---|
| Your voice is not coming. | I can't hear you. | 「声が来ていない」の直訳。英語では「聞こえない」と言うのが基本です |
| Can you look at my screen? | Can you see my screen? | 「見えているか」の確認は see。look at は「目を向けて」という意味になります |
| My internet condition is bad. | My connection is a bit unstable. | 回線の状態に condition はあまり使いません。connection が自然です |
司会やファシリテーターを任されたときに必要になるフレーズです。日本語の会議の「では始めます」「次の議題に移ります」にあたる表現を、英語らしい軽さで言えるようにしましょう。
A: Hi everyone, thanks for joining. Are we waiting for anyone else?
(皆さん、ご参加ありがとうございます。ほかに待っている人はいますか。)
B: I think Sarah is running a few minutes late.
(サラさんが数分遅れるみたいです。)
A: OK, let's get started. The goal of today's meeting is to agree on the launch date.
(わかりました、始めましょう。今日の会議の目的は、リリース日を決めることです。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 6 | Thanks for joining, everyone. | 皆さん、ご参加ありがとうございます |
| 7 | Are we waiting for anyone else? | ほかに待っている人はいますか |
| 8 | Let's get started. | 始めましょう |
| 9 | The goal of today's meeting is to 〜. | 今日の会議の目的は〜することです |
A: OK, let's move on to the next item. Mike, could you give us a quick update on the budget?
(では、次の議題に移りましょう。マイクさん、予算について簡単に状況を教えてもらえますか。)
B: Sure. We're about ten percent over, mainly because of the new design tools.
(はい。新しいデザインツールの影響で、約10%オーバーしています。)
A: Got it. That sounds like a longer discussion, so let's take that offline. We have about five minutes left.
(わかりました。長くなりそうなので、その件は別途話しましょう。残りは5分ほどです。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 10 | Let's move on to the next item. | 次の議題に移りましょう |
| 11 | Could you give us a quick update on 〜? | 〜について簡単に状況を教えてもらえますか |
| 12 | Let's take that offline. | その件は会議の後で別途話しましょう |
| 13 | We have about five minutes left. | 残りは5分ほどです |
| やりがちな言い方 | 自然な言い方 | 理由 |
|---|---|---|
| Let's begin the meeting. Thank you for your participation. | Thanks for joining, everyone. Let's get started. | 間違いではありませんが、式典のように堅い響きです。社内会議ではもっと軽く言います |
| I will explain about today's agenda. | Let me walk you through today's agenda. | explain は目的語を直接とるので about は不要。walk you through は「順を追って説明する」です |
| Next agenda is the budget. | Next on the agenda is the budget. | agenda は議題の一覧全体のこと。個々の議題は item や topic と言います |
| Time is over. | We're almost out of time. | Time is over. は和製英語的です。残り時間を伝えるなら We have about five minutes left. も便利です |
聞き取れなかったときに黙ってうなずいてしまうのが、いちばんもったいない対応です。英語の会議で聞き返すことは失礼ではありません。誤解を防ぐための大切なスキルです。
オンラインでは、数字やURL、固有名詞をチャットに書いてもらうのも有効です。聞き取りに自信がない部分は、文字で確認してしまいましょう。
A: The vendor said the new API will be ready by the end of next month, but only if we approve the specs this week.
(ベンダーによると、新しいAPIは来月末までに用意できるそうです。ただし、今週中に私たちが仕様を承認すれば、ですが。)
B: Sorry, I didn't catch the last part. Could you say that again a little more slowly?
(すみません、最後のところが聞き取れませんでした。もう少しゆっくり言ってもらえますか。)
A: Sure. They need us to approve the specs this week.
(はい。今週中に仕様を承認してほしいそうです。)
B: Just to clarify, are you saying the release might be delayed?
(確認ですが、リリースが遅れるかもしれないということですか。)
A: Only if we miss that deadline.
(その期限に間に合わなければ、の話です。)
B: Got it. Could you put that in the chat?
(わかりました。今のをチャットに書いてもらえますか。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 14 | Sorry, I didn't catch the last part. | すみません、最後のところが聞き取れませんでした |
| 15 | Could you say that again a little more slowly? | もう少しゆっくり言ってもらえますか |
| 16 | Just to clarify, are you saying 〜? | 確認ですが、〜ということですか |
| 17 | Could you put that in the chat? | チャットに書いてもらえますか |
| やりがちな言い方 | 自然な言い方 | 理由 |
|---|---|---|
| Once more, please. | Sorry, could you say that again? | 短すぎて命令のように響くことがあります。Sorry を付けて疑問文にすると柔らかくなります |
| I can't understand your English. | Sorry, I didn't catch that. | 相手の英語に問題があるように聞こえます。didn't catch は「自分が聞き取れなかった」という言い方です |
| Please speak slowly. | Could you speak a little more slowly? | Please を付けても指示に聞こえがちです。Could you と a little more で丁寧になります |
日本人が英語の会議でいちばん苦労するのが、発言に入るタイミングです。オンラインでは、誰かが話し終わるのを待っていると、別の人が先に話し始めてしまいます。短い前置きで「話します」と合図するのがコツです。
反対意見を伝える場面では、日本語の感覚のまま遠回しに言うと、反対していることが伝わりません。相手の意見を受け止めたうえで、懸念をはっきり言葉にしましょう。
A: Can I jump in here?
(ちょっといいですか。)
B: Of course, go ahead.
(もちろん、どうぞ。)
A: I think we should test it with a small group first. From the engineering side, the timeline is tight.
(まず少人数で試すべきだと思います。エンジニアリングの立場から言うと、スケジュールが厳しいです。)
B: That's a good point. Let's look at the numbers again.
(確かにそうですね。数字をもう一度見てみましょう。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 18 | Can I jump in here? | ちょっといいですか(発言に入るとき) |
| 19 | I think we should 〜. | 〜すべきだと思います |
| 20 | From the engineering side, 〜. | エンジニアリングの立場から言うと〜 |
| 21 | That's a good point. | 確かにそうですね/いい指摘ですね |
なお、From the engineering side の engineering は、sales、marketing、design など自分の部署名に入れ替えて使えます。
A: I think we should launch on the first of next month. The client wants it as soon as possible.
(来月1日にリリースすべきだと思います。クライアントはできるだけ早くと言っています。)
B: I see your point, but I have some concerns about the timeline. I don't think we can finish testing by then.
(おっしゃることはわかりますが、スケジュールに少し懸念があります。それまでにテストを終えられないと思います。)
A: OK. What would you suggest?
(なるほど。どうすればいいと思いますか。)
B: Could we push it back by one week?
(1週間後ろにずらせませんか。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 22 | I see your point, but 〜. | おっしゃることはわかりますが〜 |
| 23 | I have some concerns about 〜. | 〜について少し懸念があります |
| 24 | I don't think we can 〜 by 〜. | 〜までに〜するのは難しいと思います |
| やりがちな言い方 | 自然な言い方 | 理由 |
|---|---|---|
| Excuse me, can I speak? | Can I jump in here? | 間違いではありませんが、許可を求める響きが強く、会議の流れが止まりがちです |
| I am agree. | I agree. | agree は動詞なので am は不要です |
| I think maybe it is probably a good idea. | I think it's a good idea, but 〜. | 控えめにしようと maybe や probably を重ねると、賛成なのかどうかが伝わりません |
| It's difficult. | I don't think we can finish it by Friday. | 日本語の「難しい」は遠回しな「できない」ですが、英語の difficult は「大変だけど可能」と受け取られがちです |
| I'm against this plan. | I have some concerns about this plan. | against は強い対立に聞こえます。懸念として伝えるほうが議論を続けやすくなります |
会議の最後に決定事項と担当者を確認しておくと、「言った・言わない」のトラブルを防げます。英語の会議では、次に誰が何をするか(next steps)を口に出して確認する場面がよくあります。
締めのあいさつは、日本語の「お疲れさまでした」をそのまま訳さないのがポイントです。英語らしい軽い言い方を覚えておきましょう。
A: Let me quickly recap. We'll push the launch back by one week, and Ken will update the schedule.
(簡単にまとめます。リリースを1週間延期し、ケンさんがスケジュールを更新します。)
B: Sounds good.
(いいですね。)
A: So the next steps are testing and the final review. Who's going to take care of the review?
(次のステップはテストと最終レビューです。レビューは誰が担当しますか。)
B: I can take care of that.
(私が担当します。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 25 | Let me quickly recap. | 簡単にまとめます |
| 26 | So the next steps are 〜. | 次のステップは〜です |
| 27 | Who's going to take care of 〜? | 〜は誰が担当しますか |
A: Any other questions before we wrap up?
(終わる前に、ほかに質問はありますか。)
B: No, I think we're good.
(いいえ、大丈夫だと思います。)
A: Great. I'll send out the notes later today. Thanks, everyone. Have a great rest of your day.
(よかったです。議事メモは今日中に送ります。皆さん、ありがとうございました。)
B: Thanks, you too.
(ありがとうございました。)
| No. | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 28 | Any other questions before we wrap up? | 終わる前に、ほかに質問はありますか |
| 29 | I'll send out the notes later today. | 議事メモは今日中に送ります |
| 30 | Thanks, everyone. Have a great rest of your day. | 皆さん、ありがとうございました(よい一日を) |
| やりがちな言い方 | 自然な言い方 | 理由 |
|---|---|---|
| In conclusion, we will delay the launch. | Let me quickly recap. We'll push the launch back by one week. | in conclusion はスピーチや論文の言い方で、会議では堅すぎます |
| Who will do this task? | Who's going to take care of this? | 意味は通じますが直訳調です。take care of で「担当する」の感じが出ます |
| Is there any question? | Any other questions before we wrap up? | 質問は複数あることを想定して questions とするのが自然です |
| Thank you for your hard work. | Thanks, everyone. Have a great rest of your day. | 「お疲れさまでした」の直訳は、毎回の会議の締めには大げさに響きます |
フレーズは、読んで覚えただけでは本番の会議で口から出てきません。音で覚え、声に出し、自分の仕事に合わせて言い換える練習が必要です。次のメニューなら1日10分で、1つの場面を練習できます。
| 時間 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 0〜3分 | 1つの場面の音声を聞く | 1回目はスクリプトなし、2回目はスクリプトありで |
| 3〜6分 | シャドーイングを3回 | 強勢とつながりをまねる |
| 6〜9分 | 「〜」を自分の仕事に入れ替えて言う | 実際の案件名やチーム名を入れる |
| 9〜10分 | 自分の声を録音して聞き比べる | 区切りすぎている箇所がないか確認する |
会議の前日には、その会議で使いそうなフレーズを3つだけ選び、手元にメモしておきましょう。30個すべてを覚えようとするより、確実に言える3つを持っておくほうが安心して臨めます。
相手のいる練習がしたい場合は、冒頭で紹介したCorodomoのスピーキング練習が使えます。仕事の場面を想定したシナリオでCoroAIと会話し、発音と表現についてフィードバックを受けられます。無料プランでは動画数やAI機能の利用回数に制限があり、CoroAIやAI発音採点をフルに使うにはPlusプランが必要です。
リスニングを鍛えたいときは、YouTubeにある英語の会議やプレゼンの動画をCorodomoの動画学習に取り込むのもおすすめです。英日2言語字幕で内容を確認し、1文ずつディクテーションやシャドーイングができます。
あわせて読みたい: 英語のリンキングが聞き取れない理由と練習法|5つの音の変化を音声で解説
ぴったり当てはまる表現はありません。会議の締めなら Thanks, everyone. や Have a great rest of your day. が自然です。金曜日なら Have a good weekend. もよく使います。
失礼ではありません。Sorry, I didn't catch that. と一言添えれば十分丁寧です。わかったふりをして進めるほうが、後で大きな問題になります。2回聞いてもわからないときは、Could you put that in the chat? とチャットに書いてもらいましょう。
Can I jump in here? のような短い前置きで、まず発言の意思を示すのが効果的です。会議ツールに挙手機能があれば、それを使うのも一つの方法です。事前に議題を確認し、言いたいことを1文で言えるよう準備しておくと、タイミングを逃しにくくなります。
気づいたらミュートを外し、Sorry, I was on mute. と言ってから、もう一度話せば大丈夫です。オンライン会議ではよくあることなので、慌てる必要はありません。
会議でよく使う表現は型が決まっているので、音で覚えておけば聞き取れる部分が増えていきます。速さに慣れるには、短い音声を書き取るディクテーションが効果的です。進め方は「英語リスニングが伸びない人へ|ディクテーションで中級者の壁を突破する勉強法」で詳しく紹介しています。
英語のオンライン会議に必要なのは、難しい語彙よりも、場面ごとの決まり文句をすぐに言えることです。この記事のポイントを3つにまとめます。
メールやプレゼンで使う表現もあわせて身につけたい方は、「ビジネス英語メールとプレゼンで使えるフォーマル表現集」も参考にしてください。